美術展の企画ならびにカタログの質を高め、学芸員の能力向上を図ることを目的として、美連協主催展および加盟館の自主企画展の中から、優れた展覧会の企画やカタログ、論文を顕彰しています。 1999年に「図録奨励賞」として始まり、美連協創立25周年を記念した2007年に、最も優れた企画を称える「美連協大賞」と学芸員の将来の活躍が期待される企画を顕彰する「奨励賞」が加わりました。同年、「図録奨励賞」は開催館の学芸員が協力して製作した優秀なカタログに贈られる「優秀カタログ賞」と、個人の論文を表彰する「優秀論文賞」へと変更し、2019年に「美連協大賞」という名称に一本化し、現在に至ります。
2008年 受賞一覧
美連協大賞
大正の鬼才 河野通勢―新発見作品を中心に
平塚市美術館
足利市立美術館
渋谷区立松濤美術館
長野県信濃美術館
美連協大賞「奨励賞」
太田三郎―日々
山形美術館
若林奮―VALLEYS
横須賀美術館
京都画壇に咲いた夢
―幸田春耕・暁冶父子と京都・徳島の日本画家たち
徳島県立近代美術館
美連協カタログ論文賞
優秀論文賞 – 美連協展部門
『アート・ディレクター北原白秋』
展覧会名:誌上のユートピア 近代日本の絵画と美術雑誌1889-1915
橋 秀文 (神奈川県立近代美術館)
『千宗万派に通ふ道―牧島如鳩の仏耶習合をめぐって』
展覧会名:牧島如鳩
江尻 潔 (足利市立美術館)
特別賞 – 美連協展部門
朝鮮王朝の絵画と日本
―宗達、大雅、若冲も学んだ隣国の美
栃木県立美術館
静岡県立美術館
仙台市博物館
岡山県立美術館
優秀論文賞 – 自主展部門
『舟越桂 スフィンクスによる人間の探求』
展覧会名:舟越桂 夏の邸宅 アール・デコ空間と彫刻、ドローイング、版画
塩田純一 (東京都庭園美術館)
『石山修武の建築にみる夢と現実』
展覧会名:建築がみる夢―石山修武と12の物語
野田尚稔 (世田谷美術館)
『「南画って何だ?!」近代の南画をめぐる一考察』
展覧会名:村上華岳・水越松南 生誕120年記念 南画って何だ?! 近代の南画―日本のこころと美
飯尾由貴子 (兵庫県立美術館)
優秀カタログ賞 – 自主展部門
生誕100年記念 ブルーノ・ムナーリ展 あの手 この手
板橋区立美術館
ノイエ・フォトグラフィー 1920-30年代のドイツ写真
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館