美術展の企画ならびにカタログの質を高め、学芸員の能力向上を図ることを目的として、美連協主催展および加盟館の自主企画展の中から、優れた展覧会の企画やカタログ、論文を顕彰しています。 1999年に「図録奨励賞」として始まり、美連協創立25周年を記念した2007年に、最も優れた企画を称える「美連協大賞」と学芸員の将来の活躍が期待される企画を顕彰する「奨励賞」が加わりました。同年、「図録奨励賞」は開催館の学芸員が協力して製作した優秀なカタログに贈られる「優秀カタログ賞」と、個人の論文を表彰する「優秀論文賞」へと変更し、2019年に「美連協大賞」という名称に一本化し、現在に至ります。
2005年 受賞一覧
図録奨励賞 – 巡回展部門
儚くも美しき祝祭 パウラ・モーダーゾーン=ベッカー
時代に先駆けた女性画家
『パウラ・モーダーゾーン=ベッカーとの出会い―ひとつの歴史的な視点から』
水沢 勉(神奈川県立近代美術館)
『パウラ・モーダーゾーン=ベッカーとパリ』
西村勇晴(宮城県美術館)
『パウラ・モーダーゾーン=ベッカーの擁護者たち
―ベルンハルト・ヘトガーとルートヴィヒ・ロゼリウス』
木村理恵子(栃木県立美術館)
『自然に抗する病める身体の兆し―パウラ・モーダーゾーン=ベッカーの子ども像―』
後藤文子(宮城県美術館)
図録奨励賞 – 自主展部門
庭園植物記
『庭園植物記―絵画から写真へ、観察から表現へ』
岡塚章子(東京都庭園美術館)
東京府美術館の時代 1926-1970
『画家/批評家/教育者による展覧会場の可能性』
関 直子(東京都現代美術館)
昭和の美術 1945年まで―<目的芸術>の軌跡
『<目的芸術>としてのプロレタリア美術と戦争美術』
澤田佳三(新潟県立近代美術館)
『「戦争美術」研究小史』
長嶋圭哉(新潟県立近代美術館)
大名茶陶 高取焼
『筑前藩窯高取焼 筑前焼から高取焼へ』
尾崎直人(福岡市美術館)