美術展の企画ならびにカタログの質を高め、学芸員の能力向上を図ることを目的として、美連協主催展および加盟館の自主企画展の中から、優れた展覧会の企画やカタログ、論文を顕彰しています。 1999年に「図録奨励賞」として始まり、美連協創立25周年を記念した2007年に、最も優れた企画を称える「美連協大賞」と学芸員の将来の活躍が期待される企画を顕彰する「奨励賞」が加わりました。同年、「図録奨励賞」は開催館の学芸員が協力して製作した優秀なカタログに贈られる「優秀カタログ賞」と、個人の論文を表彰する「優秀論文賞」へと変更し、2019年に「美連協大賞」という名称に一本化し、現在に至ります。
2004年 受賞一覧
図録奨励賞 – 巡回展部門
金属の変貌―近代日本の金工
『金属の変貌―近代日本の金工』
本橋浩介(佐倉市立美術館)
ピノッキオ その誕生から現代まで
『「ピノチオ」の時代―和歌山と戦前の日本におけるピノッキオの冒険』、
作品解説「日本におけるピノッキオの初期受容(1920-1925)」
宮本久宣(和歌山県立近代美術館)
図録奨励賞 – 自主展部門
失楽園 風景表現の近代 1870-1945
章解説「近代都市パリの形成と風景表現」他
新畑泰秀(横浜美術館)
章解説「帝都東京の成立と風景表現」他
柏木智雄(横浜美術館)
章解説「ニューヨークと地方―アメリカ風景写真の展開」他
倉石信乃(横浜美術館)
日本絵画・20世紀の草創 日清―日露戦争の時代
『19世紀末・洋画アカデミズムと裸体画』他、作品解説等
岡本正康(下関市立美術館)
『玉楮象谷』
住谷晃一郎(高松市美術館)
チャイナ・ドリーム 描かれた憧れの中国―広東・上海
『もうひとつの中国近代美術』
ラワンチャイクン寿子(福岡アジア美術館)