2020.1.30(thu)
新潟に生まれた長沢明氏(1967~)は、東京藝術大学大学院を修了後、TAMON賞大賞を受賞し渡米。帰国後は横須賀にアトリエを構えました。現在は山形で旺盛な制作を続けています。1994年頃より「祈り」を象徴的に表現したイコンシリーズで活動を本格化させ、1997年には五島記念文化賞の美術新人賞を受賞し渡英すると、帰国後は「本」そのものを土で封じこめる「土本」シリーズや、本を粉砕し再構築する「BOOK」シリーズを発表します。2003年頃から代表的なモチーフとなるトラを画面に大きく描き、徐々に神格化され、近年は物語性が強く明るい色彩の絵画へと展開しています。
本展は各時期の代表作や巨大な《マントラ》、インスタレーション、新作を加えて紹介する、長沢明初の大規模個展となります。